TOPPAN 凸版印刷株式会社

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GRAPHIC TRIAL グラフィックトライアルトップクリエイターとともに印刷表現の可能性を探ります

GRAPHIC TRIAL 2.テスト1-谷口広樹
用紙/インキ

用紙
金紙に金を刷った時の掛け合わせの色を確認する
用紙
テストで使った用紙
左より
ハイピカE2F(シルバー)
ハイピカE2F(ゴールド)
ニューメタルカラー(ゴールド)
オフメタル(金)
インキ
青金(青みを帯びた金色:TOYO CF11049)
赤金(赤みを帯びた金色:TOYO CF11050)
中金(青金と赤金の中間の金色:TOYO CF11049とTOYO CF11050を調合したインキ)
中金とグロスニスを調合したもの
プロセスのイエロー
以上の5種類のインキを使用した。
製版/校正刷り

製版
各色0%、25%、50%、100%の4段階のパターンを縦と横に配置して、掛け合わせでどのような色になるかを確かめる。
版の構成
青金、赤金、中金、中金+ニス、イエロー
AとBの刷り順の違いで刷り上がる色も微妙に変わる
AとBの刷り順の違いで刷り上がる色も微妙に変わる AとBの刷り順の違いで刷り上がる色も微妙に変わる
校正刷り
金のインキは不透明なので、例えば青金25%とイエロー50%の掛け合わせの場合だと、青金の版が上になるか下になるかで掛け合わせで表現される色が違ってくる。そのために、縦と横の刷り順を変えた2パターンで校正刷りを行った。
刷り順
青金→赤金→中金→中金+ニス→イエロー
※縦方向の版を先に刷ったものと、横方向の版を先に刷ったものの2パターンを作成
テスト結果

いろいろな金やイエローによるチャート
いろいろな金やイエローによるチャート
谷口氏のコメント
「金色のインキでも、金色に重ねるとずいぶん色と表情が変わってくるものですね。特に青金は色が濁って金色からはずいぶん離れてしまったなあ。でも逆に、プロセスインキの黄はすごく金色らしさが増幅されている。なんか派手な金色が欲しいときにはいいかもしれないな」
当然の結果だが、これだけ地色の主張が強いと、上からのせるインキの色にかなりの影響が出ている。特に紙が金色系だと予想以上に発色が赤に転んで色が濁ってしまう。このあたりに留意して色を選択する必要がある。ただ、紙地の光沢感はインキを盛ってもそれなりに有効なので、面白い表現が期待できそうだ。
次回への課題
金紙に下引きせずにプロセス4色で印刷したときの見え方を確認する
ビジュアルの上から金ベタで印刷したときの見え方を確認する
プロフィール

谷口広樹 Taniguchi Hiroki
谷口広樹
Taniguchi Hiroki

1957年生まれ。
東京藝術大学大学院修了。1985年ビセを設立し現在に至る。絵画、グラフィックデザイン、イラストレーションの他、ジャンルにとらわれない活動を展開。代表的な仕事として、長野オリンピック開会式・閉会式のプログラムやカレンダー、文芸書の装幀がある。日本グラフィック展大賞やJAGDA新人賞など受賞多数。TIS会員及び事務局長、JAGDA会員。東京工芸大学教授。
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