TOPPAN 凸版印刷株式会社

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GRAPHIC TRIAL グラフィックトライアルトップクリエイターとともに印刷表現の可能性を探ります

GRAPHIC TRIAL 2.テスト1-柏本郷司
用紙/インキ
特色3色のトリプルトーンで「青の世界」を追求する
用紙
柏本氏からはヴァンヌーボVの指定があった。風合いがありながら印刷適性が高いファンシーペーパーである。
テストで使用した紙
ヴァンヌーボV(ホワイト)
インキ
Step1.特色3色
Step2.特色3色+グロスニス、特色3色+パールメジウム
製版/校正刷り
製版
Step1.
5枚のポスターのなかの1枚で色や階調の方向性を探ることにした。 まずは写真の色調を、特色3色で指定紙に添付されたカラーチップの方向へ調整することに。そのため、カラーチップの色をベースとする特色3色の掛け合わせチャートを作成。このカラーチャートを指標に、写真の色と階調を柏本氏が指定した方向へ近づけていく。微細な作業となるため、通常よりこまめに校正を出して色調、コントラストなどを調整し、空気感などの表現を高めていった。
版の構成
特色1(TOYO CF10346)、特色2(TOYO CF10388)、特色3(TOYO CF10383)
指標とするための特色3色の掛け合わせチャート
指標とするための特色3色の掛け合わせチャート
Step2.
絵画のような雰囲気を高めるために、グロスニスやパールメジウムを上から刷ってその効果を検討。
版の構成
特色1(TOYO CF10346)、特色2(TOYO CF10388)、特色3(TOYO CF10383)、
グロスニス / パールメジウム
校正刷り
Step1.
写真の色を柏本氏の指定に近づけると同時に、コントラストや空気感といった表現についても校正を出して確認していった。版の重なりによる色の変化がわかるように1色ずつの分色版も出校した。
刷り順
特色1(TOYO CF10346)→特色2(TOYO CF10388)→特色3(TOYO CF10383)
Step2.
色や階調の方向性はほぼ決定したが、全体に深みが足りず物足りない。また絵画のような雰囲気を高めるために、グロスニスやパールメジウムを刷ってその効果を検討することにした。
刷り順
特色1(TOYO CF10346)→ 特色2(TOYO CF10388)→ 特色3(TOYO CF10383)
グロスニス / パールメジウム
テスト結果
コントラストの違いや、ニス、パールメジウムによる効果を確かめた コントラストの違いや、グロスニス、パールメジウムによる効果を確かめた
柏本氏のコメント
「1色目、2色目と版が重なっていくと、どんどん色に深みが出てくるのがわかります。でも、もう少し自然の色に近づけたいなあ。それと、水平線や合成した写真同士の境界線がちょっと目立ちすぎるので、もうちょっと馴染ませてください。やはり、ニスやパールを引くと質感が深まりますね。そのあたりを活かしたい気もします。予定では5枚のポスターそれぞれに基準の色を設定しようと考えていましたが、これだけ写真の表情でニュアンスが出せるなら、5枚並べて全体で統一感を出したほうがいいな、と思えてきました」
狭い色域のなかでどれだけ微細な色調の違いを表現できるか、これはこれまでにない試みでした。とにかくこまめに校正を出して、柏本氏に確認しながら調整し、ようやくある程度納得できるところまでたどり着きました。あとは、柏本氏が足りないと言っていた色の深みをどうやって表現するかが課題です。
次回への課題
階調に奥行きと深みを出す
プロフィール

柏本郷司 Kashimoto Satoji
柏本郷司
Kashimoto Satoji

1960年滋賀県生まれ。金沢美術工芸大学卒業後、リクルート入社。アートディレクターとして、リクルートはもちろんIBM、新日鐵、JR東海などの採用広告を手掛ける。2000年よりリクルートのコーポレートデザインを担当し、リクルートの全商品のデザインとプロモーションに関わっている。ワルシャワ国際ポスタービエンナーレ金賞など受賞多数。NYADC、JAGDA、東京TDC会員。
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