TOPPAN 凸版印刷株式会社

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GRAPHIC TRIAL グラフィックトライアルトップクリエイターとともに印刷表現の可能性を探ります

GRAPHIC TRIAL 2.テスト1-澤田泰廣
用紙/インキ

まずはポスターのキービジュアルとなる写真の方向性を決めるテストを行った。
用紙
写真原稿の再現性にフォーカスしたテストなので、白色度が高く印刷光沢のあるアート紙と、風合いがありながら印刷適性の高いヴァンヌーボの2種類で、印刷表現を比較検討することにした。
用紙
テストで使った用紙
上から、
ヴァンヌーボV(ホワイト)
特菱アート
インキ
通常のプロセスインキを使用。
製版/校正刷り

製版
プリントとデータの両方を製版。グラデーションの滑らかさ、拡大時のざらつきを比較するために、原寸サイズだけでなく、200%程度の拡大イメージも製版した。 また、澤田氏の言う「メタル感」が最も表現されている段階を探るために、トーン(階調)のかたいものから柔らかなものまで、3パターンの製版も行った。
版の構成
プロセス4色(CMYK)
校正刷り
まずは入稿原稿の違いによる印刷再現を比較するためのテスト刷りを行った。
次にトーンを変えて製版したテスト刷りを行った。
刷り順
K → C → M → Y
テスト結果

左から順にトーンがきつくなる 左から順にトーンがきつくなる 左から順にトーンがきつくなる
左から順にトーンがかたくなる
澤田氏のコメント
「ベースになる写真の再現性は思ったイメージのものが出ました。よかった! あとはもっとメタリックなグロス感を出すにはどうするか。あるいはマットな世界感を出すにはどうするか。ニスを刷るとか、紙の選択とか。一枚の紙の中で目で感じる触覚を変えるために、マットとグロスの差異を大きくしたい。紙が重要になりそうな気がする。エッ!? この紙でこんな質感が出るの? と言われるような意外性をつくりたいね」
プリントよりデータから直接製版した方が滑らかに再現できたのは意外だった。オフセット印刷でマットとグロスを表現するにはニスを使うのが通常の方法だが、全体のデザインの中で、写真のグロス感をより強めることでマットな部分との違いを際立たせるとか、ニスだけに頼らない別のアプローチも探ってみたい。次は紙とインキの選択が鍵になりそうだ。
次回への課題
グロスとマットの効果が際立つインキやニスのテスト
グロスとマットの効果が際立つ用紙のテスト
プロフィール

澤田泰廣 Sawada Yasuhiro
澤田泰廣
Sawada Yasuhiro

1961年東京生まれ。
1985年東京芸術大学美術学部デザイン科卒業。サントリー(宣伝制作部)を経て、1989年より澤田泰廣デザイン室主宰。アートディレクターとして、主にグラフィック、広告、ブック、テキスタイルなどの領域で、サントリー、Y’s、VIVRE、コサカ技研、TDCなどの仕事を手がける。国内外の展覧会にも多数参加。
東京ADC最高賞、東京ADC賞、日本雑誌広告賞金賞、NY ADC銀賞、東京TDC銀賞、ACC制作者賞、世界ポスタートリエンナーレトヤマ銅賞、JAGDA新人賞などを受賞。AGI、JAGDA、東京TDC会員。多美術大学助教授。
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